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■クライミング市場動向
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クライミング市場動向3~競技人口の他スポーツとの比較~

■インタビュー
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■その他
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セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには
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【小説感想】
我思う、つまりただそれ~『わたくし率 イン 歯ー、または世界』の解釈・感想~
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【三点倒立】
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そうだ、百名山で三点倒立しよう


【その他】
「本当に」中学生にもわかるライブドア事件
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創業者は何歳?-主要IT企業創業者の創業時年齢-
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ボルダリングコンペにおける上級者と初中級者の違い

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この前の土日にBLoC Fish&Bird戦のセット・運営をしましたが、みなさんのおかげで大いに盛り上がりました。
ありがとうございます。
さてセットでも運営でも色々と反省点はあるのですが、今回はジャッジやMCをしながら選手を見ていて気付いたことを書いてみます。
カテゴリーを横断的に見ていたので上級者と初中級者の違いが見れて興味深かったです。
(もはやコンペ参加者のレベルが上がり過ぎているので、本当の意味での初中級者はいなかったですが)
書いていることはほとんど当たり前のことばかりですけど、意識していなかったという初中級者のためになれば嬉しいです。
ただ、あえて極端に「上級者はこう、初中級者はこう」と決め付けた口調で書いているのですが、もちろん当てはまらない人も多いとは思いますが。



<今回のコンペで見られた、ボルダリングにおける上級者と初級者の違い>

■上級者は登るべき課題が見え戦略的に攻めているが、初中級者は無計画に闇雲に課題に取りついている
これがジャッジをしていて一番感じたことですね。
リアルタイムリザルトシステムになったので、ジャッジをしながら選手の番号を入れるとどの課題でボーナスや完登をしているのかがスマホに表示されます。
上位カテゴリーの選手や決勝に残るような選手は
「簡単な課題から攻める」
「ヨレそうな課題を先に登っておく」
「後半並びそうなスラブなどの課題に早期に着手する」
など攻め方は違えど各々の戦略を持ってコンペに挑んでいることがリザルトから読み取れます。

一方で下位カテゴリーには課題の取り付き方に何の計画性も無いような選手が多く見られます。
「とりあえず1番から順に登っていく」
「できない課題があると(他に明らかに登るべき課題があるにも関わらず)それに異様に固執する」

などです。

今回のBLoC Fish戦はどのカテゴリーも競技時間がかなり長かったため地力の差が如実に表れたコンペであったかもしれませんが、時間制限がかなり厳しいセッション形式のコンペの場合はこの戦略が大いにリザルトに影響するはずです。


■上級者はセッターの意図を汲み複数の選択肢を視野に入れてオブザベーションをしているが、初中級者のオブザベーションは手順を考える程度
上級者ほど参加者同士で話し合って事前のオブザベーションをしているように見えますが、その会話からは
「何でこのホールドが使われているか」
「セッターはこのようなムーブをさせたいのではないか」
「でもこうやったら設定ムーブを壊せそうじゃないか」
「ここはやり方が3通りありそうだけど、まずはこれを試す」

などが聞こえてきます。
適当に遊びで作られた課題ではなくコンペ課題である以上、ホールドのチョイスや配置の1つ1つにセッターの意図が込められていることを知っているので、それを汲んでオブザベーションをしているのです。
その上で複数の選択肢を残したり、時には自分の得意なやり方で抜け道となるムーブが無いかなどを模索しています。

しかし初中級者はせいぜい手順程度のオブザベーションしかできていない人が多いです。
なので、ホールド感や距離感などが想定と違うとそこで詰まってしまい、無駄に動きが止まったり、変な持ち替えをしたり、無理矢理ヒールやトウをかけてみたりごちゃごちゃやって、その挙句に手を出さずに落ちます。
手を出さずに落ちることほどやってはいけないことは無いです。手を出さなければ可能性は0ですから。


■故に、上級者は登りが速いが、初中級者は遅い
そしてオブザベ力の違い故に、上級者と初中級者の登りの単純なスピードにも大きな差が見えました。
もちろん筋力の違いから動きの速度が違うというのもありますが、ムーブを連続して繰り出せるかどうかという点が全く異なっているのです。


■上級者は後半ラウンドや決勝まで持久力が持続するが、初中級者は後半ラウンドや決勝まで持久力が持たない
これは年齢や日頃からリードクライミングをしているかどうかなどにも左右されるのですが、やはり上級者の方が圧倒的に持久力があります。
レギュラー男女やミドル男子の上位層は後半ラウンドになるとよりムーブが洗練されて、完登に近づいていきます。
もちろん流石に決勝ではレギュラー男女の選手にすら疲れの色は見えましたが、彼ら彼女らは疲れていても課題を登り切る術を身に着けているのです。
一方でエントリークラスでは後半ラウンドでは持久力が続かずに指が開いてしまい前半よりも高度を下げてしまっている選手が多く見られました。
おそらく多くの初中級者が90分~120分全力で登るという経験を日頃からしていないのだと思います。
持久力というのは実はコンペを戦い切る上で非常に重要な力で、僕は多くの選手において保持力やパワーではなくボルダー的持久力(長い時間高強度のボルダー課題にトライできる持久力をそう呼んでいる)が最も弱い環になり足を引っ張っているのではないかと見ています。

参考記事:クライミングにおける「最も弱い環の原則」の"悪循環"


■上級者ほどポジティブに思考し前向きな発言をするが、初中級者にはネガティブに思考し後ろ向きな発言をする選手が多い
上級者は課題を前にした時に
「これは登れそうだ」
「アップでこれはいけるでしょ」
「全完見えたわ」

などと自信がみなぎり一見するとビッグマウスな選手もいます。
でもそのように常にポジティブに思考することで実際のパフォーマンスもついてくると僕は思います。
決勝でもレギュラー男女の選手は登れても登れなくても前向きに課題にトライしていた印象が強いです。

しかし、初中級者には発言がネガティブな選手が多い気がします。
「今日は0完だな」
「この課題難しすぎてできる気がしない」
「ビリにだけはならないように気を付けます」

このような発言はもちろんセルフハンディキャップから来るものだと言うことはわかるのですが、このようなマインドでは登れる課題も登れないです。
コンペに限らず日頃のトレーニングでもそうですが、前向きに思考するようになりネガティブ発言がなくなってくるとそのお客さんは上級者に近づいているなと常々感じます。

参考記事:セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには


■上級者ほどブラッシングをこまめにするが、初中級者はあまりブラッシングをしない
細かいことですが、上級者ほど頻繁にブラッシングをしているように見えます。
ハンドホールドだけでなくフットホールドも入念に磨きます。
決勝などでもブラッシングをきちんと要求しています。

一方で初中級者はここ一番の大事なキーホールドのフリクションが不安な場合でも磨かずにトライしている人が多いです。
もちろんこちらもジャッジをしながら磨いてあげますが、並びが多い課題ではこちらも頻繁には磨いてあげられないこともあります。

これはフリクションに対する繊細な感覚を持っているかどうかで差が表れている気がします。
上級者ほど微妙なチョークの乗りや汚れなどを感じ取って、それがトライに実際に影響を与えることがわかっているのです。


■上級者ほど保持力やパワーが強いが、初中級者は弱い
まぁぶっちゃけて保持力やパワーの差はむちゃくちゃあります
もちろんそれだけでクライミング能力の差の説明が付くわけではないですが、差があるのは事実です。

さぁ強くなりましょうか!!


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ロクスノ75号の宣伝&補足~BJCレポートとやり抜く力~

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3月6日に『Rock&Snow 075』が発売されました。
僕はボルダリングジャパンカップ(以下、BJC)のレポートと、連載「僕らは考える石ころである」を書かせてもらったのでその宣伝と補足をさせていただきます。

grit.jpg

<Rock&Snow 075>



■BJCレポート
先週末のリード日本選手権の盛り上がりでもはやBJCが遥か昔のようですが、2ページに渡りレポートを書かせていただきました。
読んでもらって、あのアツイBJCの記憶を呼び起こしてもらえれば幸いです。



■僕らは考える石ころである
今回のテーマは「やり抜く力」。
例えばナーレ・フッカタイヴァルは世界初のV17「Burden of Dreams」を4年以上かけて4,000トライの末に完登しました。
一方で、石ころクライマーにすらなれない砂粒クライマー達は簡単なトレーニングやストレッチですら3日坊主ならぬ1日坊主で終わってしまいます。
このようになぜ超一流クライマーと凡庸クライマーはこんなにもトレーニングなどをやり抜く力が違うのか、そしてそれはなぜなのかということについて書きました。
興味があれば是非読んでみてください!

そしてこの記事を書くにあたって大いに参考にしたのが『やり抜く力 GRIT』(アンジェラ・ダックワース著)という本です。
スポーツの分野のみならず、ビジネス・芸術・アカデミックなどでも、遺伝的な能力以上にこのやり抜く力があるかどうかが成功のカギを握るということが様々なケースを挙げて紹介されています。
またやり抜く力をGRITと呼び数値化し研究し、後天的にGRITを上げる方法についても書かれています。
ページをめくるたびに共感できる箇所や新たな発見があり2016年に読んだ本でbestの1冊でした。

<やり抜く力 GRIT>


でも本当にあらゆる分野でやり抜く力とか単純で強固な「実行力」の重要性を唱える人って多いですよね。
これまで見聞きした中で思い当たる言葉を挙げてみてもたくさんあります。

・矢沢永吉:「いつの時代だって、やる奴はやるし、やらない奴はやらない」33年前に矢沢永吉が語った言葉が心に響く

"そうじゃなくて世の中の仕組みってものはそんな生っちょろいもんでもないし、そんなちっちゃいもんでもない、ってことはオレは知ってるわけだ。知ってるつもりね。
いわゆるどういうこと言いたいかっていったら
「いつの時代だって、やる奴はやるのよ、やらない奴はやらない。」
いま物質でないもんはないから退廃的になって若者はパープリンばっかり集まって原宿で狂ってるっていうでしょ。
昔からあったのよそういうのは。思いません?形が違うだけ
凄いやつ、出ますよ。また出てきますよ、凄いの。そいつが出たその後にもまた凄いのも出てくる。
オレは何を言いたいかっていったら、そうだと思うよって言うわけ。やる奴の方の部類にあなたも入ったらってこと言いたいんだよね。そいつが決めることなんだからさ。"



・ウォーレン・バフェット(投資家):人気株ばかり追うな、謙虚になれ

"美雪(『インベスターZ』という漫画の登場人物)はバフェット氏を信奉し、「やると決めたことはやる」という氏の信念を、自分の投資原則にしている。株式市場が暴落しても保有株を手放さず、長期で資産を増やしたバフェット氏に倣い、「お薦め株や人気株には手を出さない。自分の目と耳で確かめた株しか手を出さない」と語っている。"



・ホリエモン:ホリエモンが教える、“企画を生み出すために本当に大切な力”

"ホリエモンは企画力自体にはそこまで重きを置いていない。「正直いって、企画だけならいくつでも思いつくよ!」と質問者の悩みに根本から反する意見を投げかけた。
では、企画を生み出すために必要な力とはどんなものなのか? ホリエモンは、「大切なのは、アイデアだけでなく実行力だよ」と力説する。大変なのは面白いアイデアを想起することではなく、それを実際にカタチにすることなのだ。"



・見城徹(幻冬舎代表):夢なんか豚に食われろ。圧倒的努力をせよ

"結局は、「圧倒的努力」をする人はいないんだよ。だから圧倒的努力をする人には、都合がいいんだよ。
755(トークアプリ)をやっていて一番感じたのは、みんなは圧倒的努力をしていないんだなということ。だから、「圧倒的努力」と言葉にしても誰もわからない。「圧倒的努力」と何度も投稿して、755のなかでは普通の言葉になったけれど、それを肉体的に理解しているかといえば誰も理解していない。"



他にもこのブログで紹介した林さんや三田さんも圧倒的なやり抜く力で狂ったように同じ課題にトライして、高難度課題を登りました。
推しクライマーインタビュー 2~クライミングの狂気に飲まれた男~
推しクライマーインタビュー 4~Theハレ男~

アイデアや計画に価値は無し。
やるかやらないか、それだけだ!!

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日本選手権リード競技大会2017 出場選手の戦績

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むちゃくちゃ直前で、今週末と言うかもはや今日明日ですが、2017年3月4,5日(土日)でクライミングの日本選手権リード競技大会2017(以下、日本選手権2017)が加須で開催されます。
そしてなんとボルダリングジャパンカップに続き、僕とダッシュさんで下記のYouTubeチャンネルで予選の実況・解説を担当させていただきます。
リードコンペでは初なので緊張します、、、。



実況解説するにあたって自分のためにも出場選手のデータを整理しました。
夜も遅いので簡単にですが、戦績を見ていきましょー。



目次
■記載事項と注
■男子主要選手の戦績
■女子主要選手の戦績
■終わりに



■記載事項と注
対象選手は日本選手権2017に出場する選手の中で過去5年間の日本選手権及びリードジャパンカップの平均順位上位20人です。
また去年のリードクライミングでの主要国際大会の戦績も載せています。

また順位は公式に発表されているリザルトに変更を加えています。
具体的には「同着が複数人いた場合は、複数人が占める順位の平均順位を与える」という変更です。
10位が3人いた場合は、10位、11位、12位を3人で占めていると考え、3人ともに平均の11位を与えています。



■男子主要選手の戦績
まずは男子の戦績をまとめたものです。

2017日本選手権 男子 v01

注)
赤塗は決勝進出
青塗は準決勝進出


第1位は若干意外とも言えますが、昨年ボルダーで大爆発した楢崎智亜選手。
ここ3回の日本選手権で2位、4位、3位と脅威的な安定感。
ボルダーの世界チャンピオンはリードも強いんです!

2位は日本が誇る小さな巨人、是永敬一郎選手。
昨年は日本選手権準優勝、ジャパンカップ優勝と近年国内では向かうところ敵なしに近い強さです。
そしてアジア選手権でも優勝、ワールドカップヴィラール戦でも準優勝と国際大会でも最トップ層に通用する力を付け始めています。
間違いなく優勝候補と言えますね。

3位はまだ20歳と若いですが、その経験値はベテラン並とも言える島谷尚季選手。
2010年の日本選手権の覇者です。
ここ5年の日本選手権とジャパンカップに全て出場し8戦中7戦決勝進出というハイパフォーマンスです。

4位以下には近年実力を付けはじめている中上選手、原田選手。
ボルダーの印象が強いですがリードも安定している藤井選手。
大ベテランでワールドカップ表彰台経験もある中野選手。
ワールドカップクラニ戦で決勝に進出した波田選手などの顔ぶれが揃います。



■女子主要選手の戦績
続いて女子です。

2017日本選手権 女子 v02

女子は上位5名くらいまではほぼ大方の予想通りですね。
第1位は野口啓代選手と小田桃花選手。
対象の過去5年では野口選手は2012年と2016年の日本選手権のみ出場ですが、共に優勝。
昨年のアジア選手権で優勝、ワールドカップクラニ戦でも準優勝とリードでも世界トップの実力者。
小田選手は2012年のリードジャパンカップで優勝して以来の公式大会です。
ブランクは気になりますがリードワールドカップで優勝経験を持つなど一時代を築いた選手です。

3位は先日ワールドカップへからの引退を表明した小林由佳選手。
もはや日本の女子のリードクライミング界においては説明不要のレジェンドですね。
かつてのジャパンツアーで18連勝するなど数々の不滅の記録を打ち立てた選手です。

4位には日本選手権、リードジャパンカップともに優勝経験を持つ田嶋あいか選手、
5位にはワールドカップでも近年安定した成績を残している大田理裟選手が位置づけています。

6位以下にもボルダリングジャパンカップでも活躍した記憶が新しい伊藤選手、森選手などが並び、こちらでもユース旋風を巻き起こすかに注目が集まります。



■終わりに
かなり簡単な紹介になりましたが以上です。
さぁ楽しんでいきましょうー!

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リードクライミングの予選で、順位の相乗平均を取る理由

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3月4,5日(土日)に日本選手権リード競技大会2017(以下、日本選手権)が開かれます。
そしてダッシュさんと僕がまたYoutube中継の実況解説を担当させていただく予定なのですが、個人的にリードはボルダーより詳しくないのでちょこちょことルールを読み返したりなどしています。
その中で面白い発見などがいくつかあったのですが、今回は「予選の総合順位付けの方法」について簡単にですが考えてみたいと思います。



■予選のルール概要
日本選手権も含まれますが、IFSCルールに則ったリードクライミングコンペの予選では基本的には全選手が2本の異なるルートを登ります。
そしてそれぞれのルートでの順位をR1、R2とした時に、以下の式で求められる総合ポイントが小さい選手上位26名が準決勝に進みます。

総合ポイント=(R1×R2)の正の平方根 (すなわち予選順位2つの相乗平均)

ちなみに予選の各ルートで同高度の選手が複数人生じた場合には、R1やR2は「複数人が占める順位の平均順位」になります。例えば、10位が3人いた場合は、10位、11位、12位を3人で占めていると考え、3人ともに11位と扱います。



■なぜ相乗平均なのか
しかしなぜ予選順位の相乗平均を取るのでしょうか。
もっと単純に一般的な平均(相加平均)を取って

総合ポイント=(R1+R2)/2

などではいけないのでしょうか。
もしこの理由や経緯を知っている方がいれば是非教えてほしいのですが、とりあえず自分で考えた限りでは2つの理由が浮かんだので書いておきます。


理由1. 総合ポイントがばらけやすい
1つ目は相乗平均を取った方が総合ポイントがばらけやすくなるからだと思います。
単に足し算より掛け算の方が出来上がる数の組み合わせが増えるという話なのですが、一応例として10人参加の場合を書き出してみました。

・現行ルール(相乗平均)
相乗平均

・相加平均を取った時
相加平均

例えば現行ルールでは
予選の2本のルートの組み合わせが
1位と6位の時、総合ポイントは2.4
2位と5位の時、総合ポイントは3.2
3位と4位の時、総合ポイントは3.5
となります。

しかしこれを順位の単純な相加平均を取ってしまうと、上記の3パターンはいずれも総合ポイントが3.5となり、同点となってしまうのです。
つまり相乗平均を取ることで同点で準決勝進出者多数ということが防ぎやすくなるのです。
(ちなみに10人参加の場合では、相乗平均を取った場合42通りの総合ポイントが生じますが、相加平均では19通りしか生じないです。)


理由2. 高順位により価値を持たせる
理由の2つめは相乗平均を取る方が高順位により価値が出るということです。
先ほど挙げた予選2ルートで、1位と6位、2位と5位、3位と4位、の3選手で考えてみると、
相乗平均を取った場合、1位と6位の選手が2.4ポイントで最も総合ポイントが少なくなり、一番評価される選手となります。
そして3位と4位の選手が総合ポイントで3.5となり一番評価が低い選手となります。
一方で相加平均の場合はこの3選手とも総合ポイントが3.5で同じ評価となってしまいます。
要は現行ルールでは掛け算をしているので、高順位ほど1つ順位が違うだけで総合ポイントに大きく影響するのです。
(1位と2位の差は2倍なので、10位と11位の差とは全く違います。10位と20位の差に等しいのです)

これは僕の予想も大いに含まれますが、予選の片方のルートで1位を取れる選手というのはかなりの強豪選手なので、仮にもう片方のルートで多少こけても高い総合ポイントを与えて予選通過させようという狙いがあるのではないでしょうか。



■他スポーツとの比較
他のスポーツでも順位の相乗平均を取ることが一般的にあるのかと思い調べてみたのですが、、、見つかりませんでした。
他のスポーツだともっと複雑な得点の算出をしているのですよね。
例えばスキーのノルディック複合では、ジャンプの飛距離を得点化して、そのポイントの差分を更にクロスカントリーの時間に換算してスタート時間をずらしています。

陸上の十種競技はもっと複雑でそれぞれの競技結果に対してポイントに換算する独自公式があり、それによって換算されたポイントの合計で競います。詳しくはリンク先を見てください。

なのでリードクライミングの相乗平均もスポーツ等で広く使われている一般的な順位付けの方法ってわけではないのかもしれません。
他のスポーツで使われている例を知っている人がいたら教えてくれると嬉しいです。



■終わりに
こんな感じです。
相乗平均の合理性ははっきりとはわかりませんでしたが、自分の中ではなんとなく納得できました。
他のルール等も調べたりしてみます。
ではでは。

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