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【クライミング】
■リザルト分析系
世界最強ボルダラーは誰か~過去のボルダリングWC分析~
ボルダリングが強い国はどこか~過去のボルダリングWC分析 その2~
国内最強ボルダラーは誰か~過去のボルダリングジャパンカップ男子分析~
国内最強"女子"ボルダラーは誰か~過去のBJC女子分析~
クライマーの低年齢化は進んでいるのか~BJCトップ選手の年齢推移~

■ルール考察系
クライミングのルールの考察1~ボルダーのスタートで静止する必要はあるか~
クライミングのルールの考察4~掲示物・ボルト穴の使用に関して再整理~
クライミングのルールの考察5~ボーナスを保持するとは何なのか~
クライミングのルールの考察6~アテンプトが加算される時・されない時~
加須WCの所感と、クライミングのルールの考察7~デマケーションを考える~


■科学するクライミング
科学するクライミング1~サイファーの方が遠くへ飛べる理由~
科学するクライミング2~前腕が太いと保持力は強いのか~
科学するクライミング3~続・前腕が太いと保持力は強いのか~
科学するクライミング5~前腕の太さの成長は保持力アップに繋がるか

■クライミング市場動向
クライミング市場動向1〜ジム店舗数〜
クライミング市場動向2~競技人口の推定~
クライミング市場動向3~競技人口の他スポーツとの比較~

■インタビュー
推しクライマーインタビュー 1~スラビスタと呼ばれる男~
推しクライマーインタビュー 2~クライミングの狂気に飲まれた男~
推しクライマーインタビュー 3~ノーマットスタイルの隠れた継承者~
推しクライマーインタビュー 4~Theハレ男~

■その他
僕のクライミング自己規範
クライミングはなぜ面白いか
僕がクライミングで言わないように・やらないようにしたいこと
セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには
「強くなってから挑戦します」という敗者のメンタリティ
僕らは下手くそなフォームの名人になってはいないか
登ることから逃げない

【漫画感想】
にんげんっていいな~岩明均『寄生獣』の解釈・感想~
ヒーローになるには~松本大洋『ピンポン』感想、転じてただの意気込み~


【小説感想】
我思う、つまりただそれ~『わたくし率 イン 歯ー、または世界』の解釈・感想~
『1Q84』の解釈・感想


【三点倒立】
世界各地で三点倒立 Where the Hell is mic?
日本各地で三点倒立 Where the Hell is mic? 2
日本各地で三点倒立 Where the Hell is mic? 3
きみはエベレストを見たことがあるか(三点倒立で)
そうだ、百名山で三点倒立しよう


【その他】
「本当に」中学生にもわかるライブドア事件
中学生にもわかるライブドア事件
創業者は何歳?-主要IT企業創業者の創業時年齢-
創業者は何歳?2-創業者の創業時年齢~IT企業以外ver.~-
科学者は何歳?-科学者の偉業達成時の年齢-
漫画家は何歳?-漫画家の作品発表時の年齢-
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推しクライマーインタビュー 4~Theハレ男~

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恒例企画の推しクライマーインタビュー第4弾!
今回はまだ3年弱のクライミング歴でありながら「ハレ(四段)」を登った三田建悟(みた けんご)さんにインタビューさせていただきました。

【過去の推しクライマーインタビュー】
1~スラビスタと呼ばれる男~
2~クライミングの狂気に飲まれた男~
3~ノーマットスタイルの隠れた継承者~

ハレは瑞牆の大面岩下エリアにあるルーフの課題であり、初登は中嶋徹さん。
出だしの1,2手に強度が凝縮されたこれぞ真っ向勝負という課題で、見た目・内容共にとてつもなくカッコ良いです。
ただでさえクライミング歴の浅いクライマーが四段を登ったということで、三田さんの完登が知れ渡るとライノ・フィッシュ界隈は一時その話題で騒然となりましたが、何より驚くのはインドアでのクライミングの強さや上手さとのギャップ。
正直なところ三田さんのインドアグレードは2,3級が限界であり、一見とても高強度の四段を登るクライマーには見えないのです。
それに加えてこれまでの三田さんの岩場での成果も二段が1本と初段が数本のみ。

しかしそのハレ完登の陰には、執拗なまでのハレへのトライ、自身の登りへの飽くなき探求、独自のハレ専用トレーニング、など壮絶な努力があり、その結果心身ともにハレ仕様となった三田さんがいたのです。
個人的にも三田さんがずっとハレを追い続けていたのを知っていたので、感慨深いインタビューとなりました。

では、お楽しみください!


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(ハレの岩)


■年間70日岩場に通う

-まずは簡単なプロフィールを教えてください

1990年生まれの26歳で、ライノ関係だとスタッフのYou君やお客さんのマントル五十嵐君などと同い年です。
クライミングを始める前は学生時代にサッカーをやっていました。
仕事は普通のサラリーマンをやっていますが、平日休みが多く休みのほとんどは岩場に行くことに当てています。
月に5,6日程度は岩場に行くので、年間で70日くらいは岩場に費やしている計算ですね。

-おそらくライノの誰よりも岩場に行っているんじゃないですかね
クライミングを始めたきっかけは何ですか?

本格的に始めたのは2014年の2月なのですが、実は高校3年生の2008年の秋にライノで少し登っています。
高校が本郷にありライノのある日暮里と近かったのですが、たまたま日暮里のそばを自転車で走っていたら「この先通り抜けできません」みたいな看板を見つけて、気になって進んでみたらライノを見つけました。
ヤングジャンプの『孤高の人』を読んでいてボルダリングのことは知っていたので、おしゃれだしやってみるかと思い1,2週間後にライノに登りに行きました。
やってみると結構楽しくて、10回くらいは通いましたね。120度壁の黄色(4級)のプッシュ課題を撃ち込んでいた記憶があります。

-10回程度で4級触るのは結構強いですね!
その時はなぜ続かなかったのですか?

たぶんただのお客さんだったと思うのですけど、やたらとムーブなどを教えてくるおじいちゃんがいたんですよね。その人の教え方があまりにしつこくて嫌になって行かなくなってしまいました。

その後社会人になって、何か趣味を探している時にたまたまライノの会員カードを見つけて、もう一度やってみようと思いまた1人でふらっと休みの日の昼間にライノを訪れました。
その時のスタッフがYou君と植田さんだったのを覚えていますよ。
最初はレンタルシューズで5回くらい通ったのですが、これはずっとやり続ける趣味になるかもしれないと思い1足目のシューズとしてローグを買いました。
僕は周りに人が多い中で登るのが苦手なのですが、昼間だと人がいなくて良い環境でしたね。

それから同じ中学の五十嵐君をライノに誘ったり、たまたま高校の先輩の樋口さんにライノで会ったりして、一緒に登る仲間が増えていきました。

-確かクライミングを始めて割とすぐの頃の三田さん課題がかなり悪くて、僕は登れなかったのに三田さんが登れたと聞いて驚いた記憶があるのですが、あれはいつ頃でしたっけ?

それは僕も覚えています。確かクライミングを始めて半年くらいの頃ですね。
強傾斜のガストン課題で3級とグレーディングしていたと思います。
だんだんと3級が登れるようになってきた頃で、自分で限界の課題を作るのが楽しかったです。
でもその直後くらいの2014年9月にクライミングと仕事の両方が原因で腰が椎間板症になってしまい、思うように登れない日々が続きました。
なので、もしかしたらインドアのグレード的にはその頃が一番強かったかもしれません(笑)
今でもジムでは強傾斜でも2,3級が限界で、緩傾斜だと4級ができないこともあります。

-そう考えるとやはり三田さんのポテンシャルの片鱗というか、1つの課題を撃ち込む姿勢は既にあの頃からあったんですかね
初めて岩場に行ったのはいつ頃ですか?

2014年の8月に沖縄の具志頭(ぐしちゃん)に行ったのが初めての岩場です。
毎年先輩と2人で沖縄へ観光に行っていたのですが、クライミングを始めていたのでせっかくなのでシューズなどの道具を持って行きました。
「チョックストーンアタック(初段)」をトライしたかったのですが、台風の翌日だったこともあり濡れていて満足にトライできなかったです。
それで「ストレートノーチェイサー(二段)」を触ったのですが、スタートで離陸するだけで精一杯でした。
当時の僕にはありえない課題に感じましたね。

その後先ほども言ったように腰を痛めてしまい、ジムでも登る頻度が減っていたのですがちょっと良くなってきた10月に高校の先輩でありライノで登っている樋口さんに誘ってもらって瑞牆に行きました。
色々な課題を触りましたが全く登れず、更に腰の怪我のこともあって岩場に対して恐怖心を感じただけに終わりましたね。
「日々の暮らし(1級)」、「算術(初段)」、「あかね雲(3級)」などに敗退し、更には「黎明期のスタンドバージョン(5級)」すらも登れなかったです。


■インドアではひたすら目標となるラインの模擬課題に撃ち込む

-そこからどのように岩場にどうやってハマっていったのでしょうか

その年の12月に4連休を利用して豊田に1人で登りに行ったことが1つのきっかけになっています。
当時はトヨタで整備の仕事をしていたのですがちょうどその仕事を辞めるタイミングでした。
『日本100岩場』を全5巻買ったのでパラパラと見ていたら、豊田にも岩場があることを発見して、せっかくだしトヨタ本社を拝みに行くついでに岩場も行ってみるかと思って。

この時に大楠林道エリアの「春三番(e:1級~初段)」という課題を落とすことができました。
実はトライし始めた時はそのラインは「うるせいやつ(c:4級~3級)」だと思っていたのですが、途中で調べてみるとSDバージョンの春三番だということが判明しました。
でも何とか登れそうだったので5時間くらいトライし続けて登り切ることができましたね。
登れた後はその日は日暮れまでその岩の上で過ごしました。

これがきっかけで、岩場の初段でも撃ち込めば登れるんだということに気づいて結構岩場に対して自信がつきました。
そのあたりから休みの日はほぼ毎日のように岩場に行くようになりました。

-始めて1年足らずで初段を登っているのもすごいですね。
その他の岩場の印象的な課題等を教えてください


その後は具志頭のストレートノーチェイサーがやはり気になっていて、冬から春にかけてはライノでストレートノーチェイサーの模擬課題をひたすら自分で作って撃ち込んでいました。
岩場の模擬課題を作るのもすごい好きなんですよね。
ポケット取りが悪いと聞いていたのでポケットへのデッドをしまくったり、家にもメトリウスのロックリングスと懸垂バーを買ってひたすら指トレをしていました。
あとは体重を減らせば何とかなるんじゃないかと考えていましたね。

その後2015年の5月に腰の手術をしたこともあってジムでは満足に登れない日々が続き不安がありましたが、恒例の8月の沖縄旅行でむしろ先輩の方から「今年はあれやるんでしょ?」と言ってくれたので、沖縄に着いたら即行で具志頭に向かいました。
ストレートノーチェイサーは前年に触って離陸がギリギリだったこともあり、そんなに簡単に登れるとは思っていなかったのですが、専用トレーニングの効果が出たのか1,2時間でわりとあっさり登れてしまったのですよね。
ライノに帰って大学が沖縄だったスタッフのYou君に登れたことを伝えたら「マジっすか!?本当ですか!?」としばらくは信じていない様子でした。
当時の僕のインドアの登りからは想像がつかなかったのかもしれません。

-You君は未だに少し疑ってますからね(笑)


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(具志頭にてチョックストーンアタック)


■ハレにのめり込みひたすらに研究。400回近くのトライを重ねる

-ではいよいよ本題に入ります
ハレはいつ頃から触り始めましたか?


初めてトライしたのは2015年9月20日なのですが、その前に瑞牆の大面岩下エリアのトポが載っている『ロクスノ65号』だけを持ち探索に行っています。確か夏過ぎですね。
大面岩下エリアは初段以上が多く上級者向けと書いてあったので、どのような岩が転がっているか気になってしまって。
その時にハレの岩は見つけたのですが、正直なところトポだけではラインがよくわからなかったです。
というのもハレの初手がヤバ過ぎて、スタートはただのフットホールドで上のガバからスタートする課題なのではないかと勘違いしたくらいでした。
帰宅した後、大面岩下エリアの動画をネットで見ていたら竹内俊明さんがハレを登っている動画を見つけて、正式なラインがわかり衝撃を受けましたね。フットホールドだと思っていたものがスタートだったので。
そしてその真っ向勝負のムーブのカッコ良さに惚れ込みました。

そこからはその秋は毎週のように瑞牆に通いほぼハレのみを撃ち込みました。
他の人と瑞牆に行っても分かれて1人でハレに通い詰めました。
ライノでもルーフにハレ想定課題を作って初手のデッドの練習を何度も繰り返しましたね。

-この頃の三田さんはハレにすっかり囚われてましたよね

そうなんです。ハレのことを考えすぎて少しおかしくなっていたかもしれません。
それでライノで植田さんから「ハレにこだわることも良いけれど、総合力をつけることも大事だ」と言われて、一時期ハレに撃ち込むのを止めて他の課題も触るようにしました。
瑞牆だと苦手系な「フリークエントフライヤーズ(初段)」はかなり苦戦しましたね。全くタイプじゃなかったので、5,6回は通って登ったと思います。
他には瑞牆だと「竜王(1級)」、「ジュゴン(初段)」なども登りました。
御岳にも結構通って、1級以下の課題くらいは大方触りましたね。

-そこから再びハレに撃ち込み始めると思いますが、トライ回数やハレの研究を記録したノートなどについて話してもらっても良いですか?

たまたま見ていたテレビ番組で、サッカーの本田や野球のイチローが子供の頃からノートを付けているというのをやっていて、それで単純に「これやったら強くなるかも」と思って始めました。
携帯のメモにも、何日ハレに通って、何トライして、何回初手で振られたとか、何回初手を耐えたかなど記録しました。
数えてみるとハレは計31日、367トライしていたみたいですね。
今までは何事も三日坊主で、ランニングとか食事制限とかも続いたことはなかったのですがこれは続けることがなぜかできましたね。

-400回近いトライは凄まじいですね
ノートの方には具体的にはどのようなことを書いているのでしょうか?


初期の頃はすごい当たり前のこととか、ポエム的なことばかり書いていて恥ずかしいですね。
「保持力、デッド、体幹、足遣い、トレーニングが必要」とか意味のないことを書いています。ほぼ全部の強化が必要っていう。
病んでいる時はハレの飛び出しの角度をベクトルの内積で計算するとか謎なことをしていますね、、、。

-このベクトル図はかなりイっちゃってますね(笑)

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(三田さんのノート 初期)

そしてだんだんと「甘いピンチで飛び出しの練習が必要」とか記すトレーニングの中身も具体的になってきました。
意味があったかはわからないですが「指立て伏せや逆立ち指立てを何回する」とか書いて実際にやったりしましたね。

終盤は、初手取りで振ったときのおしりの感覚、手の持つ位置、足の置き方、ひざの曲げ方、などなど具体的な改善をしていきました。
例えば、ハレのスタートは左足を置くところがほとんどないので垂れ下げていたのですが「無理やりにでもスメアでどこかにあてた方がスタートの体勢はきついけど距離は出せる」とか、「スタートの左手親指はかかりやすい場所があるので、そこに対して無理に小指まで回さずに反時計回りに手首を回すように効かせるのが良い」とか、そういうのを図示して残すようにしました。

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(三田さんのノート 終盤)


■音楽の力で奇跡の完登

-ここまで具体的に1つの課題を探求している人はなかなかいないと思います
登れた日のことを教えてください


2016年の10月6日に初めて1手目を耐えることができましたが落ちてしまったので、その後のパートも入念に練習するようにしました。
初手以降も僕には初二段はあるように感じましたが、初段も二段もそんなに登っていないのでよくわからないですね。
保持力がある人にはもっと簡単に感じるのかもしれません。
そして11月17日にもう1度初手を耐えられてそのトライで登ることができました。

でもこの登れた日はアンラッキーなことが連発してすぐにでも帰りたい気分だったのですよね。
本当は前日から泊りで瑞牆に行くはずが、前日寝袋を忘れてしかたなく日帰り2連続になってしまいました。
しかも当日は寝坊して朝9時くらいに起きた上に、首都高が事故の影響で大渋滞でした。
トイレ休憩で入った談合坂SAではチンピラに目を付られて絡まれるし。
ついていないことが続いてもうそこで帰ろうかと思いましたよ。
それでも何とか瑞牆まで行ったら、北海道から旅をしているというクライマーと出会いたまたま大面岩下エリアを知っているかと尋ねられたので、案内したついでにハレにトライすることにしました。

気分が全く乗らないまま4トライしたのですが初手がやっぱりまた止まらないんですよね。
それでふとレスト中にNujabes(ヌジャベス)がクラムボンの曲をサンプリングした『Imaginary Folklore』を聴いたのですが、今まで何とも思っていなかった「何かが変わっていくようなそんな気がした。あと少しで」というフレーズが心にグサっと刺さってしまって。
そうしたら突然気持ちが切り替わって、その後の2トライ目で完登することができました。

-めっちゃロマンチックな展開じゃないですか!
しかし、ちょっとのメンタルの違いでそこまでパフォーマンスに差が出るのは面白いです
登り切った時はどういった気持ちでしたか?

まず初手が再び止まってから、何とも言えない恐怖感みたいなものに襲われて、1手出す毎に降りようかと考えてしまいました。
初手を取ったあとの左ヒールがすごい甘くしか掛らないし、2手目も全然引き付けられないし、次のガバを取ったら高さの影響なのかめっちゃ怖くなったし。
マントルをほとんど返し切ってからも怖くて1分くらいもじもじしてしまい、今ならまだ安全だから降りてしまおうかと思ったくらいでした。
登り切ってしばらくしたらだんだんと実感が沸いてきて、誰かにすぐに言いたくなって五十嵐君、樋口さん、遠藤さんに電話をしました。
でも皆仕事中で出てもらえず。その後遠藤さんから折り返しの電話がきて「ハレ落としました」と伝えた瞬間に涙が溢れて号泣してしまいました。
遠藤さんにはずっと10分間くらい意味不明なことを喚いていたと思います。
樋口さんからはラインがきて「おめでとう!」と言われましたが、動画を撮っていないと伝えたら、「動画撮れよ!」と言われてしまい。
おそらく樋口さんは未だに僕の完登を疑っていますね(笑)

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(ハレの初手)

-なぜ三田さんはハレを登れたと考えていますか?

正直なところ今でも僕みたいなのが四段を登ったというのが信じられないというか、トライしていたこと自体がおかしいという感覚なんですよね。
次やれと言われてもやれるかはわからないし、なんであの時登れたかも自分ではわからないです。
ただ、それとは裏腹にこれだけハレに取り組んだのだからきっと登れるはずという気持ちもありました。
きっとみんなやれば登れるはずなんですよ。
登れない課題は無い。
登れないとしたら、まだそこまでやっていないだけ。

-確かにそこまでやっている人は少ないですもんね
今後は何か目標はありますか?


やはり真っ向勝負系というか、このラインしかないという課題を登りたいです。
瑞牆だと「インドラ」、「百鬼夜行」、あと全くタイプではないですが「十六夜」ですかね。
塩原だと「カタルシス」を登りたいので、まずは「カランバ」でしょうか。
御岳なら「ネクロフォビア」、「タナトフォビア」、笠間では「色」がやりたいです。
それと、次の春にハレの再登を狙っています。その時はもちろん動画も撮ります。

-意識が高くて良いですね!三田さん、ありがとうございました!




いかがでしたでしょうか。
僕個人としても課題に対する執念、撃ち込む姿勢、そしてクライミングそのものに対する見方を見直させてくれるようなインタビューでした。
自分が心底登りたいラインにもっと情熱を注がなければならないのかもしれません。

ちなみに彼のノートの最後にはこう記してありました

「音楽の力は偉大なり。R.I.P. Nujabes」

どこまで、ロマンチストなんだ君は。
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僕のクライミングシューズ遍歴

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なんとなく押し入れを整理をしていたら昔のクライミングシューズが出てきたので、僕が過去に履いてきたクライミングシューズの紹介でもしようかと思います。

シューズ遍歴

誰かにあげた記憶のあるレッドチリのマタドール以外は全て捨てずに取ってありました。

モカシム:1
マタドール:1
ソリューション:2
フューチュラ:15
ミウラー:1
パイソン:1
スクワマ:1
インスティンクトVS:1

合計:23足

ほぼフューチュラですね。笑



■ファーストシューズはモカシム
僕がクライミングを始めたのが、2009年の4月なので7年半ほど前。
たしかその夏くらいに「モカシム」を買いました。
なぜか京都のショップで買ったのですが、とにかく"履けるギリギリを買え"と言われた記憶がありますね。
まだこの頃は"きつければきついほど良い"という風潮が主流だったように思います。

この時はクライミングもそんなにやっていなかったので、たぶんモカシムを1年くらい履いていたのですが、酔っぱらった友人が普通の靴を履いたまま僕のモカシムを履いて破けてしまいました。
それで、なんとなく2足目にダウントウのシューズが欲しいなと思い神田の石井スポーツで「マタドール」を購入。
中がフカフカしていて履き心地が良かったです。
僕はクライミングを始めて2年くらいで忍者返しを登りましたがその時もマタドールで登ったので、初めの2年はこのモカシムとマタドールで過ごしたということですね。
つまりこの頃はだいたい年に1足ペース。



■ソリューションとの衝撃的な出会い
その後、誰かから「ソリューション」というシューズがすごいみたいな話を聞きまして、試しに履いてみるかと確かオープンしたばかりのB-PUMP秋葉原に行きました。
なので2011年の7月とか8月ですかね。
そこでソリューションを試し履きしたのですが、この時の足を入れた瞬間の衝撃は今でも覚えています。
とにかく抜群のフィット感。
こんなシューズがあるのかと戦慄しました。
足を包み込むような感覚から、まるでシューズが自分の足の一部になったかと思わせるほどの一体感を覚えました。
それで即買い。
しかしサイズを攻めすぎて38を買ってしまい、最初の1ヶ月は履くだけで苦悶していました。
初心者失敗あるあるですね。
家でずっと履いて伸ばしたり、リンスにつけて柔らかくしたり(効果は謎)、あらゆることを試しました。

このくらいからクライミングにハマり出し、購入が半年に1足ペースになっていきましたね。
半年ほどして2足目のソリューションを買おうと思い、自分の38のソリューションと店の新品の39のソリューションを比べたところ、伸びに伸びた結果自分の38のソリューションの方が大きいことが判明。
"なら初めから39でいいやん!"と思い、2足目は39のソリューションを買ったのでした。



■そしてフューチュラの超ヘビーユーザーに
たしかむっちゃんがどこかから"「フューチュラ」というノーエッジのシューズが出る"みたいな情報を仕入れてきて、僕より早くフューチュラを買って履いていました。
僕も試し履きしてみたのですが、ファーストインプレッションとしてはソリューションが柔らかくなった感じで、そこまでは変わらないかなというものでした。

この時は岩にハマり出した頃で御岳の「エゴイスト」に毎週のように通っていたのですが、どうしても最後のリップ手前のカチを取ってからの左足ハイステップがしっくりこなくて完登を逃していました。
そこで何かが変わるかもと思い、フューチュラを購入しエゴイストに使用してみたところ、左足のつま先感覚が抜群に優れていてなんと完登。
この体験を機にフューチュラのヘビーユーザーとなっていったのです。
昔の映像で恥ずかしいですが、エゴイストの動画を一応。



とにかく足の裏でホールドの微細な形状まで感じ取れるところがフューチュラの最大の武器だと思います。
フィッシュ常連のトミー氏曰く、"フューチュラは足裏からの情報量がすごい!クライミングシューズ界のGoogleだ!"とのことです。
Googleの例えが全然上手くないですが、言いたいことは完全に同意。

それと、トウフックの抜群の効きもフューチュラの優れた点ですね。
青いレザーの部分でバッチリかかります。
この「足裏感覚」と「フックの効き」が、僕がソリューション、パイソン、スクワマ、ではなくフューチュラを15足も履き続けている理由ですね。

このあたりから単なる趣味を超えてクライミングにどっぷり浸かり始めたのでシューズの購入速度もアップ。
最初の3年で5足なのに対して、後半の4年ちょっとで18足買っている計算になります、、、。



■岩場でフューチュラは通用するのか
インドアでのフューチュラの信頼感と使用率はほぼ100%ですが、岩場では実はフューチュラ以外も結構試しています。
というのも、細かいホールドへの掻き込みを強烈に求められる課題では固くエッジングに優れたシューズの方が良いのではと思っていたためです。
なのでエッジングに優れたミウラーとインスティンクトVSを使用している時期もありました。

水際カンテ ミウラー使用


ガルーダ 右足インスティンクトVS使用


ただ、最近になってフューチュラの使い方がようやくわかってきたのか、花崗岩などでのエッジングも全く問題無いのではと思い始めました。
足の指の掻き込む力がきちんとあればフューチュラはむしろエッジングしやすいです。
実際にヨセミテ・ビショップツアーではシビアな足も多かったですが、高難度課題ではほぼフューチュラで乗り切りました。
(フューチュラのソールを減らしたくないときはスクワマを履きましたが)

スポルティバ九州ツアーの動画でも樋口君が"フューチュラは一番のエッジングシューズ"と発言していますね!




■終わりに
なんかスポルティバの回し者みたいになってしまいましたが、なんら利益関係はありません。笑
クライミングシューズで悩む人は多いと思いますが、登る上で使用できる数少ない道具なので僕のフューチュラのようにビビッとくる一足に出会えると良いですね。
ではこんな感じでシューズ遍歴紹介を終わります。

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3週間岩だけ触ると身体はどう変わるか

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Yosemite・Bishopツアーから帰り、3週間ぶりにプラスチックホールドを触っております。
ツアーに行く前は「インドアの能力を落とさないためにもアメリカでもたまにジムに行こうかな」とか言っていましたが、YosemiteやBishopの岩を前にしてジムに行くなんてことはもったいなさ過ぎて不可能でした。

クライミングを始めてからこれほど長くインドアで登らなかったのは初めてなので、ある種の人体実験の結果として簡単に自分の身体の変化をまとめておきます。
長期ツアーなどに行く人の参考になれば。


<肉体的な変化>
・筋肉が落ちた
これは体重が1kgくらい減っているので、単にインドアで登らなかったからとは言えないですが、目に見えて胸筋や腕周りの筋肉が落ちましたね。
具体的なデータがあるのは前腕の周囲径だけなのですが、26.5cmから25.5cmくらいにまで約1cm小さくなりました。
この要因は、普段お世話になっているKazu先生のお話(を自分なりに解釈したもの)によると、おそらく以下の様に考えられます。
「岩場では筋肉の長さを変えないでロック気味に力を発揮する等尺性収縮(アイソメトリックコントラクション)が多いのに対して、インドアでは筋肉を伸び縮みさせる短縮性筋収縮(コンセントリックコントラクション)や伸張性筋収縮(エキセントリックコントラクション)が多い。そして後者2つの方が筋肥大に効果がある」
まぁざっくりと言えば、岩場ではインドアほど引いたり伸ばしたりする動きが少ないからということですね。
ただポジティブに考えればスリムになったとも考えられるので悪いことではないのかもしれないです。


・肩関節が柔らかくなった
もう一つの変化としては身体が柔らかくなりました。
特に顕著なのが肩関節です。
普段から肩のストレッチはしているのですが、肩周りの筋肉が削ぎ落ちてスリムになったせいか、炎症が消えるなどしたせいなのかわかりませんがこんなことができるようになりました。

背中で合掌
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大谷投手とかゴルファーの石川がやってるやつ
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ちょっとまだ硬さがありますけどね。
あとツアー効果で髪が伸びて寝癖がつきやすくなってます。


・手首、肩、膝などの痛みが軽減した
そしてツアー前は手首、肩、膝に大きな痛みではないですが違和感がありましたが、ツアーから帰ったらほぼなくなっていました。
普段のインドアとは違う動きをして、酷使していた箇所が休まったんですかね。
ただ岩場は岩場で同じ動きばかりしていたら、別のところが痛くなる可能性ももちろんあるとは思いますが。



<クライミング能力の変化>
・カチが強くなった
これも減量効果もあるのでわかりませんが、カチが強くなった気がします。
特に傾斜がそこまで強くない範囲ならば保持感が大分あがったと思います。
ライノの120度の茶色(初段)の10番という、テクニックの激カチをひたすら保持するだけというYou君作成のクソカチシンプル課題(褒め言葉)があるのですが、この2手目取りが以前の僕にとっては余程調子が良い時でないと止まりませんでした。
これがツアーからの帰国翌日にアップほぼ無しでやったらいとも簡単に止まりました。
おそらく毎日のようにThe Forceの激カチを握っていた効果が出たのかもしれません。

茶10の2手目まで
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・引き付け力の低下
これは肉体変化のところで触れたことと被りますが、とにかく引き付けができなくなっています。
ロックするのは良いのですが、引けない。
足が切れた時にも引き付けてグッと耐えきれない。
と同時にある程度引き付けを必要とする距離系のキャンパもできないですね。
これまたライノクライマーにしかわかりませんが、僕が6Holdsと呼びアップでよくやっているキャンパシングがあるのですが、これの1-3でキャンパをするというのが全くできなくなっていました。
まぁそういった動きをしていなかったので当たり前ですが、軽々できていたことができなくなっていたのはかなりショックではありましたね。

6Holdsキャンパ
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・ランジができない
同様にランジもクソみたいになっていました。
紺(2級)の3番というこれまたYou君作成のダブルダイノ課題があるのですが、ギャグみたいにできなかった。


・スタミナの低下
そして最も顕著に表れたのが、スタミナの低下。
1時間くらい連続で登るだけで異常なパンプに襲われます。
確かにツアー中は1日平均20便出しているかどうかってレベルなので、登っている量は普段のインドアよりは確実に少ないと思います。
ツアー前は、ライノの3級を10本一度も下りずに全て登ることができて、2級も7本くらいは一度も下りずに繋げられたのですが、帰国翌日は4級ですら3本も繋がらなかった、、、。


<どのくらいで戻るか>
ただ帰国してから4日連続でインドアで登っていたらかなりのスピードで戻ってきているように思います。
1日目にはできなかった上記のキャンパもランジも4日目にはできるようになりました!
1日目は3級を1本登るだけで腕の張りがヤバかったのですが、昨日は高木さんも付き合ってくれたおかげで1~3級課題をなんとか20本トライすることができるくらいまで体力も復活(全部登れたわけではないが)。
人間の身体とは面白いものですね。
ただ、それと同時に残念ながらカチ力もちょっとだけ平凡化した気もします、、、。
昨日再び茶10の2手目をやったら帰国直後の浮遊感は消えていた。
きっとあと数週間でツアー前と同じような感じになるのでしょう。
その時に、岩場で培った良い感触は残しつつインドアの力も戻して、以前より全体値としてちょっとだけパワーアップしているのがベストなのですがね。

てな感じで簡易人体実験レポートを終わりにします。
ではでは。
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2016年10月 Yosemiteのボルダリング動画

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ツアーで登った課題の動画をアップします。
Yosemite編です。


■収録課題一覧
・Camp4エリア
The Force V9
Honor Among Thieves V9
Midnight Lightning V8
Torque Spanner V8
King Cobra V8
The Font Problem sit start V7
Cocaine Corner V5

・Intersectionエリア
Across the Tracks V10
Atlantis V6

・Candylandエリア
The Diamond V8
The Changing Corners V8
Once Upon A Time V3

・Cathedralエリア
Octagon Traverse V8
The King V7
The Hexcentric V7
The Octagon V6

・Sentinelエリア
Sentinel Traverse V6

・Housekeepingエリア
Athletes Die Young V5

・Presidentialエリア
The Presidential Traverse V0


■動画
・Camp4エリア
The Force V9


Honor Among Thieves V9


Midnight Lightning V8


Torque Spanner V8


King Cobra V8


The Font Problem sit start V7


Cocaine Corner V5


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Across the Tracks V10


Atlantis V6



・Candylandエリア
The Diamond V8


The Changing Corners V8


Once Upon A Time V3



・Cathedralエリア
Octagon Traverse V8


The King V7


The Hexcentric V7


The Octagon V6



・Sentinelエリア
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・Housekeepingエリア
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The Presidential Traverse V0




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