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2015年09月|mickipedia

セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには

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今回はクライミングに限らず、誰もが色々な場面で陥りがちな「セルフ・ハンディキャッピング」について書こうと思います。
なんか精神論や自己啓発っぽいニュアンスになってしまいちょっとイヤなのですが、まぁ適当に流し読んでください。笑



目次
■セルフ・ハンディキャッピングとは
■セルフ・ハンディキャッピングの例
■なぜセルフ・ハンディキャッピングに陥ってしまうのか
■セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには
■素晴らしきクライマーの例
■終わりに



■セルフ・ハンディキャッピングとは
セルフ・ハンディキャッピングという言葉を聞いたことが無い人や、聞いたことがあってもよくわかっていない人もいると思いますので、まずは言葉の説明をします。
定義としては、手元の『社会心理学』(岩波書店)から引用をすると以下になります。

「成功できるかどうか確信がもていない場合に、あらかじめ自分に不利な条件(ハンディキャップ)があることを主張したり、実際に不利な条件を作り出してしまう行為をセルフ・ハンディキャッピングという」



つまり、何かにチャレンジする際に前もって
"自分はこんな不利な状況にあるので、失敗する可能性が高いですよ"
と周囲に言い散らかしたり、
もっとこの症状が進んでしまうと、そんな不利な状況を自らあえて作って失敗の可能性を高めるという本末転倒な行為に走ってしまうことをセルフ・ハンディキャッピングと言います。



■セルフ・ハンディキャッピングの例
おそらく具体例があった方がわかりやすいのでいくつか例を出します。
先ほどの本を参考にすると、セルフ・ハンディキャッピングは2軸で種類を分けることができて

(1)ハンディキャップの存在を主張するだけ(主張的)or実際にそれを作り出す(獲得的)
(2)ハンディキャップを個人の内部に設定する(内的)or外部に設定する(外的)

となるので、それぞれのセグメントで例を挙げてみましょう。


・主張的×内的
これは簡単に言うと"俺のコンディションめっちゃ不利な状況にあるわー"と言ってしまう行為です。
テストの前に"全然勉強していない"、"寝不足だ"、"体調が悪い"などと周囲に言いふらしたりすることが典型的な例でしょうか。
クライミングで言えば
"4日連続で登っているから、身体動かないわー"
"指痛めてるわー"
などと周りに言う行為ですね。
まぁ簡単に言うと、地獄のミサワみたいな奴をイメージしてもらえれば良いです。笑
、、、これは自分もたまにやってしまっている、、、。絶対やめたい、、、。


・主張的×外的
こちらはハンディキャップが外部にあると主張するので
"今すげー不利な状況に追いやられているんですけどー"と言ってしまう行為ですね。
まぁこの言動はそれほどやっかいではないのですが、例えば"テスト問題が難しすぎる"と言ったり、困難な仕事に直面した際に"誰々さんの段取りが悪いので、これ仕事上手くいかないかもしれませんよ"などと人のせいにしたりすることでしょうか。
クライミングで例えるなら
"この課題遠いですよー(だから失敗するかもしれませんよ)"
"何このムーブ、できるわけないよー"
などと課題のせいにしてしまったりすることですね。


・獲得的×内的
まぁハンディキャップを主張するだけならまだカワイイものです。
ただの「言い訳がましい奴」と周りから見られる程度で済むので、実害はそれほどありません。
しかし最もやっかいなのが、獲得的セルフ・ハンディキャッピングです。
こちらは、主張にとどまらずハンディキャップを自ら作り出してしまいます。
例えば、大事な試合やテスト前日に過度にアルコールを飲んでしまったり、本当に勉強することをやめてしまったりすることを指します。
クライミングで言えばコンペや外岩の前日に、あえて疲労が残るくらいに追い込んで登ってしまったり、最悪の場合(意識的にか無意識的にか)怪我をしてしまったりするような行為です。
自ら不利な状況を作り出すことで"不利な状況だったのだから失敗しても仕方ない"と自分や周囲に思わせたいという心理からこのような行動に出てしまうのです。


・獲得的×外的
獲得的かつ外的な例としては、例えば「テストであえて難しい問題にチャレンジして撃沈したり」「仕事で到底達成し得ない目標数字を掲げてしまったりする」ことです。
クライミングで言えば、「コンペで難しい課題ばかり撃って完登できなかったり」「外岩で自分ができるとも思っていない高難易度課題を撃ち続けたりする」ことでしょうか。
ただ、この行為は一概には悪いとは言えない側面もありますね。
現時点では成功確率が低くなってしまう選択肢を取っていると言えますが、長い目で見れば高すぎる目標を掲げてそれにむかって努力することは悪いことではありません。
目標だけ掲げて努力しないことが悪だと捉えれば良いですね。



■なぜセルフ・ハンディキャッピングに陥ってしまうのか
これまで書いてきたことで、「なぜセルフ・ハンディキャッピングに陥ってしまうのか」は何となく見えてきたとは思いますが、改めて整理してみたいと思います。
陥ってしまう一番の理由は、失敗の原因を「自分の能力の無さ」に帰属させたくない、周りからも「能力が無い人間」だと思われたくないということだと思います。
ハンディキャップの存在を主張しておくことで、「失敗したとしても原因はハンディキャップがあったからだ」ということになりますし、
成功した場合は「ハンディキャップを乗り越えて成功したということは、自分に能力があるからだ」と考えたり、周りから見られたりすることになります。

また、努力を怠るような獲得的セルフ・ハンディキャッピングで考えると、
「努力という時間的コストを支払ったのに成功できないことは避けたい。努力しなければ、失敗しても時間が無駄にならない。しかも努力したのに成功できないなんてカッコ悪い」と考えてしまうという側面もあると思います。

簡単なチャートにまとめると以下の様な感じでしょうか

セルフ・ハンディキャッピング




■セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには
ではセルフ・ハンディキャッピングに陥らないためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
少し考えてみると、これまでの議論や上記チャートに抜けている点が2点あることがわかります。

1点目は「成功する確率」です。
準備を怠ったり、不利な選択をすることで確かに準備コストが無くなったり自己保全はできるかもしれませんが、成功する確率は下がるはずです。
事前準備をどれだけしたところで、100%成功する保証はどこにも無いのですが、セルフ・ハンディキャッピングに陥っていない「精神的強者である真の成功者」達は、努力をしたり常に合理的な選択をしたりすることで成功する確率が上がることを知っているのです。

2点目は「成功の程度」です。
準備不足や不利な状況で成功したとしても、それは大成功にはならない可能性が高いです。
例えば試験であれば当然ギリギリのラインでの突破になる傾向がもちろん強いでしょう。
これを"成功は成功だ"と捉えればそれで良いのかもしれませんが、やはり努力や最善の選択をした結果の方が「大成功する」可能性は高いことは否定できません
同じ成功でも「より高いレベルでの成功」を求めることがセルフ・ハンディキャッピングからの脱却には必要でしょう。

また、結局セルフ・ハンディキャッピングにおいてその原因となっているのは「他者からの目線や評価」を気にすることにもあります。
"準備したのに失敗したのは能力が低いからだ"
"準備しないのに成功したのは能力が高いからだ"
というのは、自分が能力のある人間であると他者から見られたいという思念が根底にあるからこそ生まれる考えです。
他者がどう思うかではなく、自分の成功が第一であると考えることができれば、事前準備を怠ったりあえて不利な選択をしたりすることは無いのです。

まとめると

・成功する確率を高めることがとにかく大切であり、準備コストなどは気にしない
・ギリギリの成功よりも、より程度の高い成功に価値があると考える
・他者評価を気にせず、自己が納得できるか、成功できるかに重きを置く
・全ては自分の責任にあり、外部要因や状況選択のせいではないと考える

などといったところでしょうかね。

まぁでも補足すると、仕事に置いても何に置いても「生産性」という概念は重要ではあるので、
成功確率を高めるために極限まで準備をするというのもそれはそれでイケていない考えではあります。
「最小限の努力で、最大限の成功を求めるという態度」それ自体は非常に重要であり、問題なのはその最小限の努力すらも放棄し成功確率が著しく毀損されるという場合です。



■素晴らしきクライマーの例
こんなことを考えていたら丁度FaceBookのタイムラインに、とあるクライマーの素晴らしい投稿がされていたのでシェアさせていただきます。(コメントで軽くことわっただけだけどOKかな?笑)
彼がコンペに出て準優勝した後の振り返りコメントです。
セルフ・ハンディキャッピングとは対極の行動をしている良い例です。

今回の大会の目的は「確実なオンサイト」と決めてたので・・

前日の睡眠(6h)、
起床時間(競技時間から逆算am5:30)、
朝食なに食べるか(フルーツ、トマト、飲むグラノーラ)、
ストレッチ(ラジオ体操)、
ウォームアップ(ほぐし→ダイナミック→壁)、
自己暗示(やってみたけど、ふと自分に引いたので中止)、
捨課題のチョイス(あきらめは早い)、
お花摘みにいく(3回)、
並ぶ順番(一番最初はやらない。ハラちゃんありがとう)、
1課題にかける時間(課題数/制限時間を把握、焦らない)、
オブザベ(ムーブ何個か用意)、既登者のムーブ(コンペではガン見)、
無理な登りはしない(そもそも無理すると落ちる)

などなど、なんとなくやってみました。
トライアンドエラーで経験していくしかないので
今後に役立てば参加した意義があるはず。と思ってます。



セルフ・ハンディキャッピングに陥る傾向が強い人は、なかなかここまで事前準備をしたことをさらけ出そうとはしません。
さらっと"準優勝しましたー"とだけ書けば、自分の能力の高さが証明できるからです。
ここまで準備して勝ちに行ったという事実、そしてそれを皆にさらけ出せるのは素晴らしいなぁと思うわけです。
(まぁもちろん結果が出た後の記事なので、勝てば官軍という見方もできはしますが、それでも素晴らしい)



■終わりに
しかし僕自身を含め、無意識的なのも含めてセルフ・ハンディキャッピングはやってしまいますよね。
"今パキってるわー"
"今疲れてるわー"
とか言うだけならまだ良いのですが、
大事なコンペ前に実際に無理をしたりパキったり、疲れるまで追い込んだりしてしまうのは、深層心理でセルフ・ハンディキャッピングが働いているからなのかもしれません。
僕もコンペ前に指を裂いてしまうことが多いのは、知らない内に陥っているのか・・・!?

いずれにしても、セルフ・ハンディキャッピングに百害あって一利なしなので気を付けたいものです。

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