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八王子ボルダリングWCの感想、ライムストーンのセット

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八王子ボルダリングワールドカップの怒涛の2日間が終わりました。
1日目は予選でYouTubeの実況解説、2日目は中継チームの裏方のお手伝いをさせてもらいました。
テレビもネットニュースもあまり見ていませんが、とりあえず自分が現場で感じたことを備忘録的に書いておきます。



<実況解説>
■方向性
いつものごとくダッシュさんと楽しくやらせてもらえました。
一応僕らの分担としては

ダッシュさん:選手のベーシックな紹介&冷静な進行
僕:課題やムーブの解説&小ネタをぶっこむ(あと見どころとかリザルト系とかの話は僕がしたりすることが多い)

みたいな感じでざっくりとわかれているのですが、まぁ阿吽の呼吸で上手いことやっております。
で当然僕はたくさん小ネタをぶっこんだ方が良いかと思っているので、色々と知っている情報を出すのですがこれは行きすぎると内輪ネタや身内びいきになりかねません。
そうなると場合によっては視聴者が置いてけぼりになるのですよね。
というかそういう指摘も一部実際に受けております。今回もこれまでも。
あとは選手のパフォーマンスや実力に関係のないことを面白おかしく話すとかも不適切な場合もあります。
でもこれは難しい問題ですね。
そりゃ普通に課題のこととかムーブのこととかを淡々と実況解説することもできますが、僕ならそんなものを4時間(ユース選手権とかはなんと8時間を超える!)も見ていられないですから。チャンネル変えます。
面白おかしくする方向性は考えないといけないかもしれませんが、何かユニークで他とは違う実況解説をしなければならないのは確かなんですよね。
まぁ批判がでるものクライミングがマスになってきたという証拠ですかね。


■英語
それと自分的に残念だったのはせっかく今大会のチーフセッターであるクリス・ダニエルソンがYouTubeゲストで来てくれたのに、全然気の利いた質問ができなかった&英語が苦手過ぎたことですね。笑
まぁ視聴者のためにも僕が日本語で話す必要性はあったけれど、英語で話せと言われても無理だったでしょう。
一応前職外資系だったんだけどな、、、。
英語勉強しよ。(するとは言っていない)

次はどの大会になるかはわかりませんが、引き続き実況解説をする予定ですのでよろしくお願いします!



<観戦>
次に純粋に観戦していて印象に残ったこととかを書きます。

■史上最も興奮したコンペ
僕の中で、今回の八王子ワールドカップは史上最も興奮したコンペでした。
泣きそうになるくらいに。
特に男子のファイナルがアツすぎた。
最終課題をミカエルとヤコブがそれなりにあっさりと登って、智亜君も登って全完登するかと思いきや、実は怪我もあって登れず。
タイセー君とアレクセイは登り、最後の渡部君待ち。
渡部君が3アテンプト目で落ちた瞬間、アテンプトを計算していたアレクセイが雄叫びとガッツポーズで勝利の喜びを爆発させる。
でも渡部君はプロ魂で時間ギリギリまできちんと課題に向き合ってトライ。
全てが終わった瞬間にこれ以上ないドラマチックな展開を生んだセッター陣が互いにねぎらいのハイタッチ。
現場にいたからこそ色々な人たちの色々な想いを感じることができました。


■おそらく数年後も印象に残る最終課題
男子最終

それにしても最終課題カッコ良すぎるでしょ。
e-Gripsの新作である巨大なLoavesが並んでみためもイカスのだけど、パワー全開のTheクライミング課題。
これはコンペの内容と共に未来永劫語り継がれるわ。


■その他個人的に印象深かったシーン
・渡部君の決勝第1課題スラブ
これは実は勝負の行方を決める上でターニングポイントになっていました。
ジャパニーズスラブマスターの彼ならば、彼自身も観客もおそらくこの課題を登ると思っていたはず。
で、ここで渡部君はスタートまでに1分間くらい費やすんですよね。
ここがカッコ良かった。アテンプトの重要性を誰よりわかっていて、確実に決めに行っていました。
結果としては無情にも登れなかったのだけれど、この課題が3アテンプトで登れていれば彼が優勝だったので1課題目にして大きな勝負所だったのですね。

・あきよちゃんの決勝第3課題
もうこれは多くの人が異論無いと思いますが、野口あきよちゃんの決勝第3課題のラストトライは伝説ものですね。
残り14秒でスタートしてランジ決めてほぼブザービートで登り切るって、スター過ぎるでしょ。
クライミングの神に完全に愛されていますね。
それと同時に、批判の多かった決勝のルール変更(4分間で登り切る必要あり)がむしろドラマを生む可能性があることの好例にもなりました。
智亜君の決勝第1課題も時間ギリギリの完登がめちゃくちゃ盛り上がりましたしね。
余談ですが、実はあきよちゃんはこれを1撃していれば優勝でした。
でもあの難解な課題を1撃は本当に難しい。
つまりヤーニャどんだけ。

・他にもたくさんのたらればシーン
もうキリが無いんですけど他にもたくさん「これがこうなっていれば」というたらればシーンが思い浮かびます。
チョンが準決勝最終課題のボーナスを1回で取っていれば決勝進出で、今回の決勝課題セットならチョンがやってくれるかもという気がしたし、
カジ丸さんが予選最後で1度スタート付近で落ちていなければ通過していて(これは勘違いして実況で盛り上げてしまってすみませんでした)、準決勝でのカジ丸さんの動きを超見てみたかったし、
小田桃花ちゃんも予選3課題目をあと2秒早く登っていれば通過で、久々の復活が超アツかったし、
村井君もボーナスのアテンプトというマジで泣けるくらい僅差だったし、
メイちゃんも準決勝1課題目のゴールギリギリ時間内に決めていればその後の流れがわからなかったし、
まぁとにかく見どころが多すぎた!!
面白すぎた!!!

今シーズンもあと3戦楽しみましょー

・女子予選


・男子予選


・セミファイナル


・ファイナル




<ライムストーンでセット>
埼玉県柳瀬川にあるライムストーンクライミングクラブさんにて、ワールドカップの次の日に「旬の壁」というマンスリーウォールをセットさせてもらました!

ライムストーン

旬の壁の傾斜は88度と110度と、ライノクライマーならわかると思いますが僕が最も得意とする傾斜付近だったので、まずテンション上がりました。
あまり使ったことがないフィクションのホールドやアンダーブルーの変わったハリボテを積極的に使わせてもらい、新しいインスピレーションでセットできたと思います。
でも帰宅してむっちゃんに壁の写真を見せたら
「あーまたマントル課題?幹也君マントル多いよね」
となんかプロセッターみたいなこと真っ先に言われてすげー悔しくなりました。
そうです、マントル多いです。
でもクライミングって結局最後はマントルじゃん!マントル楽しもうぜ!!
(※マントル以外もあります)

それと、オーナーの菊地さんの課題もどれもチャレンジングなものばかりでやりがいがあります。
僕は結構「挑戦的な課題」と「ベーシックな課題」を使い分けて、ベーシックな方は人によっては「まぁ普通だな」と捉えられてしまうこともあるかもしれませんが、菊地さんの課題は常に挑戦してます。
そしてちゃんと面白いです。
2人で21本作って、とても楽しい壁になったので是非触ってみてください!



さぁ今週いっぱいくらいで忙しさがひと段落するはずなので、そろそろmickipediaを平常運転させねば!
書きたいことを書く。
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2017八王子ボルダリングワールドカップ出場選手のここまでのランキング

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明日明後日の5月6,7日(土日)、八王子でボルダリングワールドカップ(以下、BWC)の第4戦が開かれます。
そして土曜日の予選は、いつも通りのコンビでダッシュさんとYoutubeの以下のチャンネルで実況解説をさせてもらえることになりました!

・Women Qualification(女子予選)9:50〜


・Men Qualification(男子予選)14:50〜


日曜日の準決勝と決勝はIFSCの公式チャンネルでライブで観ることができます。
スカイAとNHKでは日本語で後からですが観ることができます。

・準決勝


・決勝


会場に観に行く方も、家で配信を見る方も、よりBWCが楽しめるように、現在の年間ランキングの上位20名とその他の有力選手の紹介をさせていただきます!



■BWC年間ランキングとは
まず、年間ランキングとは何ぞやということなのですがBWCは今年は全部で7戦あり、それぞれの大会での順位に応じて以下のポイントが選手に与えられます。

得点順位

そして全戦終わった時点での総合ポイントで競うのですが、一応細かいルールも何点かあります。

・年間で6戦以上あった場合は、最もポイントの低い1大会は年間ランキングの対象外となる
・最終戦終了時に2名以上の選手が同じポイント数で1位同着だった場合、同時に出場した大会で相手より上位となった回数が多い方が年間チャンピオンとなる。それでもなお同着の場合、より上位の成績の獲得数で決定をする。
・同着が出た場合は同着が占める全順位の平均得点が対象選手に与えらえる。例えば16位が4名いたら、16~19位までの得点の平均の17ptが4名に与えらる



■2017年BWCの第3戦まで終了時点での年間ランキング上位者
では早速ですがこのランキングの現時点での上位20名を男女共に見てみましょう。

八王子男子 v01

八王子女子 v02

注:BJCはボルダリングジャパンカップ、LWCはリードワールドカップ


男女共に日本人がかなり好調ですね!

まず男子ですが、トップは先日の第3戦(南京戦)で初優勝をした渡部 桂太選手。
国内大会では安定して表彰台に残るなど実力を表しはじめていましたが、今年ついに大ブレークしました。
3戦とも決勝に残っているのは渡部選手のみ。
保持力、柔軟性、コーディネーション能力、などはトップクラスのものがありましたが、今年はそれに加えて明らかに力強さが出てきました。
そして何よりスラブが異常に強い。
第1戦のスイス大会決勝などでもありましたが、彼しか登れないスラブ課題が存在します。
八王子大会にも大いに期待ですね!

ランキング2位は韓国のチョンジョンウォン選手。
2015年のBWC年間チャンピオンです。
とにかくカチの保持力が並外れていて、インドアホールドに限れば世界No.1かもしれません。
日本が大好きでよく日本のジムに遠征に来ていますね。

3,4位につけるのは楢﨑 智亜選手、藤井 快選手の昨年のBWC年間ランキングの1位と2位。
彼ら2人は昨年世界中驚かせるパフォーマンスと成績で一気にボルダリング界の2大スターとなりましたが、その勢いは今年も健在です。
藤井選手は初戦のスイス戦で優勝、楢﨑選手は初戦こそ予選落ちだったものの直近2戦ではどちらも準優勝と好調。
ホームの地で爆発するはず!

5位には昨年最後まで年間優勝を争ったロシアのアレクセイ選手、6位には怪我からの復活シーズンで決勝に2度残るハイパフォーマンスを見せている杉本選手が位置付けています。

ただこれらの上位選手は中国の2連戦を含めて、八王子が3連戦目なので疲労がかなり溜まっているはず。
ですので、日本人でフレッシュな選手が大番狂わせを起こす可能性も高いと思っています。
岩場で高難度を落としまくっている村井選手、BJCと日本選手権共に3位の波田選手、BJC優勝経験のある山内誠選手、あたりが何かかましてくれるのではないかと予想します!


女子はイギリスのショウナコクシー選手とスロベニアのヤーニャガンブレット選手の2人が頭1つ抜けているという印象でしょうか。
八王子出場選手の中ではこれまでの3戦で、この2人以外で優勝か準優勝をした選手はいないです。
ショウナは昨年の年間チャンピオンでもあり、とにかく何でもできる選手。
弱点が無い上にかなりパワフルです。
今年も、優勝2回、準優勝1回と死角なし。
文句なしの優勝候補ですね。

ヤーニャはまだ18歳と若い選手。
昨年のリード競技で年間チャンピオンを獲り、男子のドメン選手と共にスロベニアのリード競技の強さを見せつけたのが印象的です。
しかし今年ボルダリングでも大躍進。
持ち前の伸びるようなしなやかな登りは見ていて気持ちが良いです。
初戦のスイス戦こそ若干の粗さが残っていましたが、中国の2戦では優勝と準優勝。
八王子までに更に一皮剥けてくる可能性すらある、ポテンシャルの底が見えない選手ですね。

3位につけているのは今や日本の大エース、野中生萌選手。
日本人離れした力強い登りが特徴です。
昨年の年間ランキングでは2位と世界から見ても最トップの選手にまで登りつめました。
今シーズンも表彰台2回と調子はかなり良いはず。
2トップに風穴を開けて欲しいですね!

4,5位には決勝常連組のセルビアのスターシャ選手とスイスのぺトラ選手が位置づけています。

そして6位にはもはや生けるレジェンド、野口選手。
BWC年間ランキング1位を4度獲るという快挙を成し遂げた選手です。
第2戦では3位に入っていますし、登りの調子は悪くないように見えます。
個人的には野口選手がここで優勝などして若手にその強さを再度見せつけれくれると激アツですね!

南京大会で決勝に残った、小武選手、尾上選手も11位、16位に入っています。

その他で注目は、先日女性で初めて5.15a(La Rambla)を登ったアメリカのマーゴ・ヘイズ選手などでしょうか。
ボルダー力もあるのでチェックしておきましょう。

本当はもっと紹介したい選手がたくさんいるのですが、もろもろ明日の準備もあるのでこのくらいにしておきますかね。笑
さぁ選手の皆さん、楽しんでください!!
ではでは。
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2017年4月のクライミング的な近況など

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4月はもろもろ忙しくてなかなかブログが書けずにmickipediaを楽しみにしている人には申し訳なかったです。
しかし一応クライミング的な活動はいくつかしていたので、近況報告的なものを簡単にしようと思います。



■ユース選手権
4月15,16日のユース選手権では予選・決勝をYoutubeで実況解説させていただきました。
内容は実際にYoutubeを見ていただければわかると思うのですが、個人的には予選のゲストで来ていただいた(伊東)ヒデさんと東さんの知識量の濃さ・多さにあらためて感服してしまいました。
ヒデさんはヒデスクでユース選手の動きを間近で見ているだけあって、選手の特徴や得手不得手などが具体的なレベルで語ることができます。また自身が長きにわたってリードクライミングのトップ選手として活躍していたので選手目線でも僕らより一段も二段も深いレベルでコメントしてくれます。
東さんも国体のルートセットや場内解説に長年かかわっていたので、選手の情報の深さが半端じゃないです。出身地域の細かな事情や家族構成に関して隅から隅まで頭に入っています。
つまりこの2人は単なるウェブや書籍で手に入れた情報ではなく、実際に生で触れた一次情報の量が僕とはケタ違いなのです。
それに比べて僕の話や記事なんてウェブに転がっている情報をそれらしく加工しているだけじゃないか。
これはブログの書き方や実況のあり方を大きく考えさせられる出来事でしたね。
しかしまぁ僕には僕の色もあるのでそんなに気負わずこれからも頑張ります!

ユース選手権予選




■Climbing Joy
4月18日に『Climbing Joy No.16』が発売されました。
僕も以前のボルダリングジャパンカップのレポートが簡略化されて再掲されたり、写真に簡単なコメントをしたり、ほんの少しですがかかわらせていただきました。
しかし、このクライミングJoyという雑誌、クライマーの皆さん"Joy"だからと言って少しなめていませんか?
正直なところ僕もロクスノと比べるとかなり初心者向けというイメージがあったので、クライマー的には大きな期待をしていなかったのですが、今回の号は幅広い層の人が結構楽しめます!
Q&Aがあるのですが、
・世界最難ルートのグレードはいくつで、現在何本ある?
・V16の課題をいくつ知っている?
・日本の国際セッターとA級セッターはそれぞれ誰?

などなど、意外と抜けている情報が整理されているのでクライミング情報を一通り知っておきたい人は必見かも。
ワールドカップの写真も綺麗だし、ふたばちゃんのインタビューなんかもあります。





■Bouldersでセット
東京都足立区の竹ノ塚/六町にあるBouldersで4月24日にコンペ復旧後のセットをさせてもらいました。
知っている人も多いとは思いますがBouldersはとにかく壁が高くて迫力があり登るにしてもセットするにしても最高の環境です。
まさにそのジムの名に恥じぬ唯一無二のボルダリングウォール。
そこでリョーガをチーフとするBouldersスタッフと、ロスキャニのヒラリーさんと、Bouldersの常連中の常連ともいえるヤンキーさんと、まぶしまでセットしました。
リョーガとはライノでファイル課題だけれど、いくつも課題を作り合ってきた仲なので、課題の調整のニュアンスとかグレード感とかもイメージを共有し易くてとても楽しくセットができました。
ヒラリーさんとヤンキーさんは、大きな動きでまさにクライミングをさせる課題が多くて、僕個人は試登であることを忘れて普通に楽しんじゃうくらいのめり込めました。
僕は「さんかく」と呼ばれる緩傾斜を担当したので是非皆さん遊びに行ってみてください。

boulders.jpg



■Fish&Bird 二子玉川店
4月28日についにFish&Bird二子玉川店がオープンしました!
日暮里のライノ、東陽町のフィッシュ、ときてとうとうスーパーオシャンティーな街にまできてしまいましたね。
しかしオシャンティー街に建ったからと言って、ビギナーだけを対象にしたジムではありません。
Botanixさんが作った美しすぎる曲面壁はまずパッと見で圧倒されますし、クライマーなら登れば絶対に気持ち良くなれます。
ホールドもめちゃくちゃ豪華で、セットチーム全員がこれまでにないインスピレーションを発揮できたはずなので課題も面白いです。
そしては室内の壁やガラスに描いてあるミロコマチコさんの絵が可愛すぎる。
何より店長はあのYou君。
彼は僕が見てきた中で間違いなくNo.1のジムスタッフです。
盛り上げてくれるに決まっている。
みなさん是非二子玉川に足を運んでみてくださいね。
僕は主に日暮里のライノを守っていますがたまに二子玉川にも顔を出すので。

nikotama.jpg



とまぁ普通の宣伝ぽい日記で終わります!
1週間後はワールドカップや!
くそー嬉しい悲鳴だが、まだまだ忙しいぞー!!

ではでは

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ユース選手権の過去の表彰台選手

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ユース選手権リード競技大会(以下、ユース選手権)2017が4月15,16(土日)に印西市で行われます。
ユース選手権とは、簡単に言うとユースクライマー(10代のクライマー)でのリードクライミングの全国大会です。

僕も予選と決勝の実況・解説をさせていただきます!
予選はお馴染みのコンビであるダッシュさんとです。
おそらくJMA Competitionのチャンネルで中継されると思いますので、お楽しみに!


それにあたって今回は簡単な記事ですが、過去10年間のユース選手権の表彰台選手を一覧にしてみました。
選手それぞれに歴史が感じられて、なかなか趣深い表になったかと思います。



■用語の説明
ユース世代は、ジュニア、ユースA、ユースB、ユースCという区分になっています。
学年では無く生まれた年で分かれていますので、少しややこしいですがそれぞれが表す年齢区分は以下になっています。

ジュニア:高校3年生の早生まれ以外~大学2年生の早生まれ
ユースA:高校1年生の早生まれ以外~高校3年生の早生まれ
ユースB:中学2年生の早生まれ以外~高校1年生の早生まれ
ユースC:小学6年生の早生まれ以外~中学2年生の早生まれ

ユースCというクラスは以前はありませんでしたが、2009年あたりから誕生しました。
(当初はユースCはアンダーユースBという名称でしたが、ユースCに統一しています)



■過去10年間の表彰台選手

では男女それぞれ表を貼りますね。
男子
ユース 男子

女子
ユース 女子

パッと見て思うところはユース時代から何度も優勝しているような選手はやはり大選手になっていますね。
ただ大器晩成タイプというか、ユース時代には結果が伴わなくてもジュニアやそれ以降から急激に成績を伸ばしている選手ももちろんいてそれも面白いです。
選手それぞれ成績の浮き沈みもあったり、今ではコンペの前線から退いたり、岩で活躍していたり、まだ現役バリバリだったりして十人十色ですが、小さなころからクライミングの真剣勝負を続けている彼ら彼女らには尊敬の念しかないですね。

さぁ、この歴史に今度は誰が名を刻むのでしょうか。
目の前で見られる週末が楽しみです!

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2016年度下半期に読んで面白かった本

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クライミング界はワールドカップとその配信有料化のニュースでざわついていますが、
今回は最近読んだ本の中で面白かったものを紹介をするという予想外のmickipediaのムーブ。



面白かった本一覧
■サピエンス全史
■確率思考の戦略論
■読んでいない本について堂々と語る方法
■ずる 嘘とごまかしの行動経済学
■あこがれ
■古谷実の漫画たくさん
■筋トレが最強のソリューションである



■サピエンス全史
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
ジャンル:人類学



2016年めちゃくちゃ話題になった本。
トミーに薦められて読み始めましたが、やはりベストに面白かった。
『銃・病原菌・鉄』などが好きなら絶対にのめり込みます。
『銃・病原菌・鉄』が「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか?」を紐解いた本であるのに対して、『サピエンス全史』は「なぜ我々ホモ・サピエンスは(地球全体の歴史から見れば)こんなにも短期間に、食物連鎖の大頂点に到達して全てを支配できるまでになったのか?」を紐解いています。
そしてそのカギは「虚構」。
単に言葉を話すだけならホモ・サピエンス以外の動物にも可能な種はいますが、我々は空想上の物事つまり虚構に対して言葉で語ることができます。
そして大昔においてそれは他の種との戦いで協力や作戦を生み出すことができたので、有利に戦いを進められました。
また虚構について思考し語ることで、宗教、科学、企業といったものを生み出すことも可能になっていく。
壮大な人類の物語を読み解きたい方は必読。



■確率思考の戦略論
著者:森岡毅 今西聖貴
ジャンル:マーケティング



こちらも人によっては一生のバイブルともなり得る一冊。
著者はP&Gのブランドマネジャーを経てUSJに入り、V字回復させたのですがそのノウハウを惜しみなく語っています。
TwitterでLINEの田端さんが絶賛しているから買ってみましたが、マーケティングに関してなんとなくぼんやりと考えていたことがバシバシとすっきり整理されていって目から鱗の連発です。

・ビジネスの売上は自社ブランドに対する消費者のプレファレンス(好意度)によって最大ポテンシャルが決まる
・売上を伸ばすには、以下の3つしかない
1.自社ブランドへのプレファレンスを高める
2.認知を高める
3.配荷を高める
・プレファレンスに基づいてそれぞれのブランドを購入する「確率」が決まる。
それぞれの消費者は買っても良いと考えるブランド名が書かれたサイコロを頭の中に持っていて、それを購買行動の都度振って購入ブランドを決定している


サイコロの話は何も消費材だけに限りません。
例えばクライミングジムだってプレファレンスに基づいたサイコロをクライマーそれぞれが持っていて、都度頭の中でそれを振ってその日に行くジムを決めているのです。
各ジムは良質な課題作り、口コミによる評判、SNSでのアピールによってプレファレンスを上げてクライマーのサイコロの面を奪い合っているのです。
ライノにしか来ないクライマーは、プレファレンスが高すぎるあまり全面ライノの目が書かれたサイコロを持っているということになりますね。笑



■読んでいない本について堂々と語る方法
著者:ピエール・バイヤール
ジャンル:人文・思想



「本を読む」ということについて改めて考えさせられます。
そもそも「本を読む」とは何でしょうか。
内容全てを1字1句目で追うことなのでしょうか、とりあえず内容を理解することなのでしょうか、それとも目次だけ見ても「本を読んだ」と言えるのでしょうか。
個人的な学びはとにかく「全体の見晴し」が大切ということ。
読んだ本に対しても自分なりの「全体の見晴し」を持っていなければ何も語れないし、逆に読んだことが無くてもその本の位置付けや書かれた背景などを知っていればある程度語ることはできる。
そしてこれって読書だけに言える話ではないのですよね。
仕事でもスポーツでも何でも「全体の見晴し」が無ければいけない。



■ずる 嘘とごまかしの行動経済学
著者:ダン・アリエリー
ジャンル:行動経済学



たしかFar Yeastの山田さんがTwitterで紹介していて、それで読んでみたら面白かった本。
行動経済学で超有名な『予想通りに不合理』の著者が書いているので外しようがないですね。
人々が不正行為、所謂「ずる」をする時、古典的な経済学では
「ずるによって得られる便益と、費用(見つかる確率と罰則の重さ)を比べて、その上でずるをするかどうか判断している」と説明します。
しかし様々な実験によって、人間はそんな考え方は実はしていないということが次々に浮き彫りになっていきます。
おおまかに言うと僕らは単純に費用便益的な考え方ではなく「そこそこ正直な人間」という自己イメージを保てる水準までごまかしをします。
例え10円であれ人の財布からお金を抜くことは普通の人はできない。
でも職場のボールペンを私物にしてしまうことはだいたいの人間にはできる。
自分がいかに曖昧な道徳の境界線で日々暮らしているかがわかるので自分を見つめる良い機会になるかもしれません。



■あこがれ
著者:川上未映子
ジャンル:小説



川上未映子さんの味があって独特のテンポの文体は学生時代にそれこそ本当にあこがれた。
今はなんだかフェミニスト代表みたいになってしまっているけれど、、、。
二部構成だけど特に前半のミス・アイスサンドイッチの読後感が、なんか懐かしい気持ちになりました。

「わたしはね、『できるだけ今度っていうのがない世界の住人』、になったんだよ。
いましかないんだ、ってね、わたしはずうっとまえにそれを決めたの」





■古谷実の漫画たくさん

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『ヒミズ』は心に残る漫画ベスト10に入るくらい好きなのだけれど、なんとなく古谷実の他の有名どころをいくつか読み漁りました。
古谷実といえばどこまでいってもその代表作は『稲中』なのだけれど、実は『ヒミズ』以降はシリアス路線も交えたりしています。
読んだのは
『ヒメアノ~ル』
『シガテラ』
『サルチネス』
『わにとかげぎす』
映画になって話題になっていたけれど『ヒメアノ~ル』が引き込まれました。
どの作品も途中かなり猟奇的な暴力や性犯罪描写が出てくることが多いのだけれど、実際にそういう「闇」がこの世の中のどこかに溢れているということは事実。
そういう混沌とした世界の中で「闇」の被害者にならずに普通の生活が保たれていることが如何に幸せかを描きつつ、「闇」の被害者や加害者側に対しても何らかの救済が描かれているような、そんな漫画が多いですかね。



■筋トレが最強のソリューションである
著者:Testosterone
ジャンル:スポーツ



筋トレ系自己啓発書として一部界隈で話題になりました。
とにかく1ページごとに

・筋トレをするともれなく自信がつきます。上司も取引先もいざとなれば力尽くで葬れると思うと得られる謎の全能感
・筋トレの中毒性がダイエットを成功させる。タバコや酒が止められないのと同じで筋トレや食事制限が止められないのです
・人生で一番優先したいモノを決めろ。例えばそう・・・筋肉
 1.飲み会→寝たい断る
 2.合コン→外食NG断る
 3.何食べよう→タンパク質
 4.旅行→筋トレしたい断る
 5.就職→筋トレ時間を確保できる法を選択
 6.住まい→駅近よりジム近
・「痩せたい!(食事制限や筋トレはしたくない)」みたいなのが多過ぎる。価値のあるものは簡単には手に入らんよ


などが書いてあるとにかくふざけた本なのですが、意外と核心を突いている言葉が多い。
そして「筋トレ」を全て「クライミング」に置き換えるとクライマーはより納得できるのであった。
、、、まぁ買うほどではないかも。笑


てな感じで紹介を終わります。
またこのコーナーは半年後、、、かな?

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